セブンイレブンで出力100%の話

全国区ナンバーワンのコンビニエンスストアといえば、セブン&アイ・ホールディングスのセブンイレブン。
青森ではセブンイレブン少ない?ない?!って話も聞いたことがありますが、赤ちゃんを除けば知らない人は居ないんではと思えるくらい便利で身近なお店。

そこには以前からコピー機がありましたが、今やそのコピー機も色々な事ができる複合マシンになっている。

A3サイズで400dpiスキャンも出来る、フォトプリントも出来る、FAXも送れる、チケット購入端末にもなる。まだまだ色々機能があるんでしょうけど、今日はPDFプリントの話し。

2014年2月の今日現在では富士ゼロックスの複合マシンがどこのセブンにもあって、それはデザイン系の事務所でも多く導入されている上質なプリント出力機が身近にあることに等しい。

紙はいわゆるコピー紙なので、薄めの上質紙といったかんじだが、スタンダードなクセの無い表情なので特に問題は無い。
A4サイズではさすがに手差しは出来ないので、光沢厚めの用紙などは使えないが、ポストカードサイズは持ち込み用紙でプリントできることもあまり認知されていない。※ただしカラーレーザー対応用紙。インクジェット専用紙はカラーレーザー複合機を故障させてしまう恐れがあるので要注意。

で、この優秀な出力機でIllustratorのファイルをプリントする場合、PDF形式で保存し、USBメモリやSDカードなどで持って行くのがラクでいつもそうしている。

出力の手前でプリントするPDFの内容を小さい液晶スペースで確認できるが、細かな部分は全く解読できないので、ファイル名などで識別できるような工夫は必要。

PDF以外はJPGやTIFなどでもPDFプリントから認識できる。

プレゼン用のイメージプリントや、細かなサイズが制作データ通りで無くても視覚的に認識できれば良いようなデータの場合はいいが、厳密にサイズをIllustratorで作った通りに出力したい、といった場合、100%指定の出力にはPDFデータでは対応していない。

調べてみたら同じく富士ゼロックスで有料ソフトとして販売しているものを通すことで100%出力の対応が出来る様子。

2008年なので、このころはネットからのデータ持ち込みの話だが、こちらのブログの富士ゼロックスサポートとのやりとりが細かく紹介されている。

なんだか面倒そうな上にソフトが
DocuWorks 8 日本語版 / 1ライセンス 基本パッケージ
ユーザーライセンス : 1 15,800円
という設定。

無理無理。

ということで、そうだ、大きくなったり、小さくなったりするなら、プリントしたデータからサイズを測って、同じアートボード設定で内容データの縮尺率を調整すればいけるのでは・・・?

ということで220ミリ幅の化粧箱サンプル、A3サイズで出力したものを計ると、209.3ミリだった。

ということは220÷209.3=1.051122790253225…
なので、1.05112279×100で、

105.112279%オブジェクト内容データを拡大。

PDF形式に保存してプリントしたら見事100%サイズになりました。

というわけで、今回の魔法の数字は105.112279%

で、別名保存でなくそのまま上書き保存しちゃった場合は、95.136364%が戻し数値。

あ、そうそう、PDF形式で保存する場合、レイヤーの目を消しても、そこにあるものもプリント対象になるので、削除して別名PDF保存などで。

う〜ん800dpiあたりでパスデータ解像してくれてる風なので、ジャギリもなく、罫の太りもなさそうで、良い感じの簡易ゲラだしが出来てめでたしめでたし。
イラレデータでPDF制作補足〜セブン対応バージョン(ま、他でも使えるか)

おも〜〜〜い重いデータを沢山貼り付けているファイルをそのまま別名保存でPDFにすると、やはり重いファイルになる。その場合、出力できなことがある。そんな時の簡易対処法として、イラレで配置画像をラスタライズ。解像度は適宜150〜300程度で。自分的にはセブンで出すことで用事が済むような出力ならせいぜい解像度200もあれば全然OKかなと思います。場合によっては150でもOK。解像度が倍になれば、出力機にかける負担は4倍相当になるので、お気を付けを。

2014/05/26追伸
データによってはなにもしないでほぼ100%のまま出ていることに気づきました。これはひょっとして100%のままでもデータが切れたりしないような大きさに余裕のある内容だと、そのままでちゃんと出してくれている様子です。

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